- 2016年11月15日
- コラム
独自ドメインのすすめ
Webサイトを運営するにあたって、ドメインは必須です。
今回はその中でもを独自ドメインを取った方がいいですよ、というお話。
ドメインとは
ドメインとは、簡単に言うとサイトのURL(アドレス)とほどんど同じような意味なのですが、普通は「http://」や「www.」は省いて考えます。
例えばYahoo!Japan のURLは「http://www.yahoo.co.jp/」ですが、そのうち「yahoo.co.jp」の部分が「Yahoo!Japanのドメイン」という事になります。
ドメインが無ければ、IPアドレスでアクセスするしかありません。
Yahoo!Japanでは 183.79.135.206 がIPアドレスになり、これが本来のサイトのアドレスです。
これをアドレスバーに直接打ち込んでも閲覧できますが、こんなに数字ばっかり覚えてられないですよね。
打ち込むのも間違えてしまいそうですし、人に伝えるのも難しい。
ドメイン(URL)は、「そのサイトの場所」という意味で「住所」に例えられることが多いです。
ならIPアドレスは緯度経度のようなものでしょうか。
「緯度35度40分52.673秒 経度139度45分58.489秒」と言われるよりも「東京都千代田区丸の内一丁目」と言わる方がたどり着きやすいですよね。
要は「人間が覚えやすい名前を付けたもの」としてドメインがあります。
ドメインの種類
ドメインは簡単に二つに分けると「レンタルサーバー会社配布のドメイン」と「独自ドメイン」があります。
Webサイトを運営するにはレンタルサーバーの契約が必須になりますが、通常はサーバーを借りた時点で「レンタルサーバー会社配布のドメイン」が割り当てられます。
例えば、エックスサーバーの場合は「〇〇〇(ユーザー名).xsrv.jp」というものになります。
このままのドメインでサイトを公開し運営する事も可能ですが、通常はお勧めできません。
サーバー名が入ったドメインの場合は、実質的なデメリットとして「ドメインを維持してサーバーを移管できない」という事が挙げられます。
Webサイトを運営していると、「サーバーを変えたい」と思う事は意外と多いです。
「サイトが大規模になってきたので、サーバーもしっかりしたものに変えたい」「費用が安価なサーバーに引っ越したい」「システムを入れようと思ったが、今のサーバーでは対応していない」など、お客様によって様々な理由があります。
サーバーを移転する際は、当然レンタルサーバー会社配布のドメインは使用できなくなるのでURLが変わってしまいます。
URLが変わると、それまでのSEO効果が無駄になりますし、名刺やパンフレット等を全て変更しなくてはなりませんので非常に大変です。
また、純粋に「舐められる」という事が挙げられます。
例えば、会社のサイトをレンタルサーバー会社配布のドメインで運営されていた場合には、「なんだこの会社?大丈夫か?」と思われる危険性があります。
これが結構馬鹿に出来ないんですよね。
そういう意味でも、レンタルサーバー会社配布のドメインはお勧めできません。
独自ドメインとは
事業でサイトを運営する場合、通常は「独自ドメイン」を取得します。
独自ドメインは任意の文字列と末尾(.co.jpや.com等。トップレベルドメインと呼ばれます)の組み合わせで取得するドメインで、有償です。
基本的には「他の人が先に取得している」という場合を除き、好きな文字列でドメインを取得できます。
(一部、使用できない文字やルールもあります)
トップレベルドメインは選択式になり、何でも好きにつけれるわけではありません。
本日(2016年11月14日)のムームードメインでの価格と共に、有名なものをいくつか紹介します。
※取得の時期によっては、キャンペーンにより初年度のみ安くなっている場合があります。
- co.jp
- 日本で登記された企業のみ取得が可能。
1法人につき1つしか取得できないドメインです。
企業情報サイトの場合はお勧めです。
\3,780/年 - .jp
- 日本国内に住所をもつ個人、団体、組織が取得できます。
比較的料金が高い事もあり、変なサイトは少なく信用度は高めです
\2,840/年 - .com
- 「commercial」の略で、本来は商業組織用のドメインですが、用途を問わず誰でもいくつでも取得できます。
「ドットコム」という響きが日本ではよく知られており、料金が安価な為人気のドメインです。
\1,280/年 - .net
- 「network」の略で、通信サービス等の為のドメインですが、こちらも実際には用途を問わず広く利用されており、誰でもいくつでも取得できます。
「ナカタドットネット」などが有名ですね。
\1,280/年
事業の内容によって、適したドメインが異なります。
以下は、co.jpと同じく「その事業者でしか取得できない」ドメインです。
基本的にこういった「事業限定のドメイン」は、変なサイトが無い為信用度が高いです。
ac.jp…学校等の教育機関
go.jp…政府機関、独立行政法人等
or.jp…医療法人、宗教法人など多数
日本ネットワークインフォメーションセンターのサイトにより詳しく載っています。
見ていると結構勉強になり、楽しいですよ。
メールアドレスに関して
ドメイン、サーバーの契約をすれば、そのドメインでメールアドレスが作れます。
今は無制限にメールアドレスを持てるサーバーも多く、サイトを持たなくてもメールアドレスを取得する目的でサーバーと独自ドメインの契約をしている企業も多くあります。
メールは日常的に仕事で使用しますので、そのアドレスがプロバイダのものだったりサーバー名が入ったものだったりすると、やはり「この会社大丈夫か?」と思われてしまう可能性があります。
メールアドレスの面から見ても、やはり独自ドメインを取得するのがお勧めです。
ドメイン会社とサーバー会社は分けたほうがいい?
サーバーとドメインは別のサービスなので、通常は別の会社とそれぞれ契約するのですが、サーバー会社によっては独自ドメインを取得できるところもあります。
手続きが簡単で、管理画面が一つだったり支払い等がまとめられるメリットもあり一見便利のようなのですが、あまりお勧めしていません。
サーバー移管の際にドメインを移せない又は手続きが面倒な場合がある為です。
上の方でも書きましたが、サーバーを変えたいと思う事は意外と多いんですよね。
そういう意味では、ドメインとサーバーは別の業者で取得したほうが無難です。
日本語ドメイン
すこしおまけの話です。
ドメインに日本語が使えるって知ってました?
実は、2003年から日本語ドメインが登録できるようになっています。
ひらがな、カタカナ、感じが使用可能で、一番有名な日本語ドメインサイトは「日本語のドメインを登録できますよ」という事を紹介した日本語.jpでしょう。
日本語のドメインは、何といっても「覚えやすい」という最大のメリットがあり、インパクトも絶大です。
ただ、当然海外からのアクセスは見込めませんしメールアドレスに使えない等デメリットも多く、あまり一般的ではないかもしれません。